もう25年前。
まだギターも触ったことなかった高校2年生の僕は、一本のカセットテープをもらった。
中身はユニコーンの『ベリーベストオブユニコーン』。
当時、バンドをやっていた人たちはユニコーンの話をしてたけど、僕はほぼ名前だけ知ってるという状態。
耳馴染みのいいJ-POPとはちょっと違うユニコーンの音は、何だかしっくり来ない、違和感を感じる音だった。
そのカセットテープをくれたのは、その後ほんの1~2ヶ月付き合うことになった初めての彼女になる人。
もちろん、僕はその音を理解することが彼女を知ることになるかと思い、それこそ擦り切れるほどそのテープを聞いたっけ。
もともと「バンドをやっていいのはカッコいいグループの人だけ」という歪んだ羨望の気持ちを持っていた僕にとって、ユニコーンはある意味一皮むけるための鍵だど感じていたのかもしれない。
ま、その彼女にはすぐにふられたんだけど。。
大学に入る頃にはユニコーンの音に違和感は無くなって、小気味いい大好きな音になっていた。
楽器も触ったことないくせに、フォークソング愛好会というバンドサークルにたまたま入ってしまい、2年生になる直前、ユニコーンのコピーバンドを組んだ。
『うっちゃり』ってふざけた名前のバンド。
でも、僕にとってはそのコピバンこそがバンドの基礎を学んだ場所になった。
初めてオリジナルを作ったり、ライブハウスにでることになったり。
それ以上に音を合わせる仲間ができた。
そのままバンドを続けていたら、いろんな人に出会えたし、ユニコーンのテッシーの前座もやらせてもらえた。
あのカセットテープから始まったんだよな。
何がきっかけで人生変わるかわからないな。
バンドやるきっかけくれてありがとう。
···と、このコラムのネタを考えていたら思い出して書いてみました。
あ、ちなみに『うっちゃり』で某学園祭のコピバン大会に出たことがあったんだけど、そのイベントに持ち時間も守らない不届きなJUDY AND MARYのコピバンが出ていたのを強烈に覚えていて。
その名も忘れない『HAPPY TOY』。
実はそのバンドのベーシストが何を隠そうリプル堀越さん。
僕らの出会いは20年以上も前なんだね(笑)
そして、ペイジ初のライブはリプルだったし。ご縁ですね。
音楽は人を繋ぐよね、ってことで、この辺で。
■BAND : ペイジ
■PART : Vo./Gt.
■NAME : ハガ マコト / Makoto Haga
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